子宮腺筋症の温存治療について
私が病院で子宮腺筋症と言われたのは、確か35歳くらいの時でした。
20代の頃に、子宮内膜症と診断されたことがあるのですが、3人の娘を出産することもでき、病院の先生には手術することを薦められました。
採血の注射でさえ怖くて嫌いな私。
手術なんて・・・とんでもないと思いました。
子宮を全摘ということにも抵抗がありました。
が、先生からの言葉は、「もう3人も産んでいるのでいいでしょう?」と。
子宮腺筋症の手術は開腹せずに行えるそうで、入院期間は2週間。
ちょうど、末娘がまだ幼稚園児だったこともあり、どうしても手術・入院することを決心できませんでした。
私の母親は、子宮筋腫の手術で子宮を全摘しています。
本人に聞いたことはないのですが、傍で見ていると調子が悪い日もあり、必ずしも手術することがベストとは思えませんでした。(あくまで個人的な感想です)
子宮腺筋症の治療方法
子宮腺筋症と診断されたからといって、直接命に関わる病気ではないので、多くが経過観察と言われると思います。定期的にエコーで子宮の診察をし、採血して貧血などの状態を見る感じ。
病院の先生に聞いた治療法は、
1.痛み止めで経過観察。
2.ビルで生理を調節する。
3.年齢・出産の有無などから、子宮全摘手術をする。
よくよく先生の話を聞いてみると、閉経すれば治る病気とのこと。
ですが、私のように出産経験があり年齢も若い場合は、閉経までの期間が長いので手術を薦められるみたいです。
では、手術はできるだけ早い方がいいのか?
もしも子宮腺筋症が進行して、子宮のサイズがどんどん大きくなってしまったら・・・そう思って先生に聞いた答えは、子宮が大きくなればピルを飲んで子宮を小さくしてから手術するということでした。
最終的に、その言葉聞いて、私は閉経まで温存治療することを決心しました。
貧血に注意しながら温存治療中
子宮腺筋症で注意すべきことは『貧血』。
子宮腺筋症で肥大した子宮からは、生理の時に大量に出血します。
これを、いかに普段の生活で補えるか。それができれば温存治療は可能なんだと思いました。
私のヘモグロビン量は、いつも9くらいです。
女性の平均値は11.4~14.6g/dl
12あるといいらしいので、通常の3/4の血液で体を動かしているという感じ。
横断歩道を急いで渡ったり、電車に飛び乗れば、ドキドキがなかなか治まらず息切れがします。
貧血による動悸に気をつけなければ、心臓が肥大してしまうのだそう。
貧血は、鉄剤の注射や薬で改善することはできますが、1度大きくなってしまった心臓は元には戻らないらしく、経過観察の血液検査の度に、先生から心臓への注意を聞かされています。
病院では鉄剤を処方していただけるのですが、私はどの鉄剤も合わないようで、普段の食事と市販の鉄剤で補うことにしています。鉄分補給の注射も薦められましたが、注射嫌いなので通うこともなく・・・それでも、なんとか普通に生活しています。
鉄分の多い食事を心がけて市販の鉄剤で鉄分を補う。
あと、市販の痛み止めで月経痛を乗り越える。
(冷えとりを始めてから鎮痛剤の量は減りましたよ ⇒参考:生理のこと)
これが、私の実践している温存治療法です。
ただし、これには家族の協力も必要になってきます。
パートに出ていた時期もありましたが、生理の期間は、月経痛と貧血でとても辛いですね。
今は末娘も高校生になり、子供の用事で外出することもなく疲れた時はすぐ横になることもできます。専業主婦だからできているのかもしれません。
もしかしたら、あの時手術を決心していれば、今はとっても元気な可能性もあります。
私みたいに、手術することに抵抗があり子宮腺筋症の温存治療をしようと思う方は、一人で悩まず、病院の先生と相談しながら、自分の生活スタイルに合った治療法を見つけられるといいと思いますよ。
子宮腺筋症の情報はまだまだ少ないです。
私も、10年前に泣きそうになりながら、ひたすら調べました。
私個人の体験談ですが、こういうケースもあるよ~ってことで、読んでいただけたらと思います。m(__)m
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